2021.07.21

キャロットニュース

「ニーズの早期解決と中長期的開発最適化を両方目指す」CARROTを創業から支えるCTO大友に迫る



顔出し不要の音声配信プラットフォームサービス『#私を布教して』を運営する同社には様々な経歴を持った社員が集まりサービスを作っています。
今回は、CARROTのCTOでありながら、サーバーサイドエンジニアとして実際の開発も行う大友さんにインタビューしました。CARROTにジョインするまでのキャリアやCTOの仕事内容、今後チャレンジしたいことについて詳しく伺いました。



社員紹介
  • CTO 大友

    CTO 大友

    CARROTのCTO。親会社であるココネ株式会社では、複数のメッセンジャーアプリの開発を担当後、スマートフォン向けキャラクターの着せかえアプリ『ポケコロ』の開発リーダーへ。CARROT設立の際、CTOに就任。



Web、ガラケー、スマホと時代とともにtoCプロダクトに関わる。『ポケコロ』の開発長から、CARROTのCTOへ。

ーー大友さんは遅咲きのエンジニアと伺っています。これまでのキャリアについて教えていただけますか?

CTO 大友
大学を中退し20歳から働き始めたので、社会人生活自体ははそこそこ長いと思います。キャリアのスタートはパソコンを触らないような業種の仕事を転々としていました。

本格的にプロダクト開発に携わったのは、広告代理店時代です。ガラケー全盛期の時代で、月額制サービス運営している会社でした。その後、カップル向けSNSを運営する会社に転職し、優秀な上司のもと、体系的なエンジニアのスキルを磨きました。

その後、モバイルサービスの開発経験を買われココネに入社しました。そこでは、主にはサーバーサイドを見ながら、クライアントエンジニアとして開発をしていたこともありました。複数のアプリの開発に携わった後、ココネの主力サービスである『ポケコロ』の開発長になりました。



ーーココネのサーバーサイドチームのマネージャーもされていたと伺いました。マネジメントに携わったのは、ココネが最初ですか?

CTO 大友
はい、マネージャーになったのはココネが初めてでした。ポジションを打診されたのは、『ポケコロ』に携わった時期とほぼ同時期でした。

元々、キャリアとして意識したわけではありませんでした。ただ当時、サーバーサイド、クライアントともに携わっていたこと、それによりプランナーとのやり取りも多かったことから、会社内で顔が広く色々な調整を各所でつけていました。振り返ると、その点を見込まれたのかな思います。



ーーCARROTのCTOにはどういう経緯で打診されたのでしょうか?

CTO 大友
突然でした 笑 CARROTの設立が検討されているタイミングで、CEO(栗原)とCOO(趙)から「大友さん、CTOをやりませんか?」とサラッと誘いがありました。オファーを受けたのは、『#私を布教して』がローンチしてまだ間もない頃でした。
社内の状況も踏まえつつ、自分自身も新しいチャレンジしたかったのが、CTOを引き受けた理由になります。

ココネでは、開発やマネージャー業務を一通り経験して、自分もそれなりにワークしてたと自負もありましたし、業務への満足感はありました。ただ同時に、いつまでも現状のポジションに居座ると、後進が育たないことも危惧していました。

僕がオファーされたCARROTのCTOにチャレンジし、空いたポストに別の社員がチャレンジすることで、会社の新陳代謝を活性化することに繋がる良い頃合いだなと思い引き受けました。



イチ開発者として、現場を大切にするタイプ。

ーーCARROTのCTOとして現在どのようなことをしていますか?

CTO 大友
基本的にはCTOは"物事を決める人"という役割が大きく、開発組織やプロジェクトの舵取りをし、一歩前進させることが仕事です。

一方で、まだ会社の規模が小さい点と、僕自身が現場で開発を行うことも好きなので、サーバーサイドエンジニアとしてアプリの開発も行います。

『#私を布教して』は立ち上げの段階から関わってきましたが、当時はライブ配信サービスのノウハウがゼロだったので、全てが手探りの状態の中での開発でした。アプリも2年目を迎えましたが、まだまだ新機能の実装や改善をする余地はあるので、自分が指揮をとりつつ教育を通じて社員のスキルを上げ、開発のスピードをあげていきたいと考えています。



ーーそういえば話がかわりますが、今年1月の渋谷オフィスへの移転の際、大友さんとても忙しそうでしたね、、

CTO 大友
そうなんです…あの時は大変でした…。

元々CARROTはココネの三軒茶屋オフィスに間借りしている状態だったのですが、2021年1月に現在の渋谷オフィスへ移転しました。大きい会社だと業者の方に完全にお任せできる余裕があると思うのですが、自分たちのようなスタートアップはそういうわけにはいかないので、それこそネット回線や配線をどうするかなど細々したものも含め、いちから行いました。社内のIT環境を整える大変さを知りました…。

エンジニアとしてはプロダクトの開発業務がもちろん大切ですが、CTOとしては社員が気持ちよく働ける環境を考えることも大切だと思っています。移転で社内のIT環境を整える大変さを知りましたが、文字通り”自分たちで会社を作る”ということは、同時にスタートアップの面白みでもあると感じました。



※何もないオフィスから、雑然としてますがすっかり執務室になりました!




技術組織・会社のいまとこれから

ーー現状の開発チームの体制について教えてください。

CTO 大友
サーバーサイド3名・クライアント3名・QAが委託で2名の、計8名のチーム構成となっています。限られた人数なので、お互いプロジェクトをいくつか兼務しています。各個人に責任を持ってもらいながら開発を進めるので、裁量権は大きいです。

CARROTは経営に携わるCOOもエンジニア出身ですが、自分と同じように、メンバーと一緒に開発業務も行っています。開発チームとしては、みんながフランクに話せる雰囲気があるのではないかと感じています。



ーーCEOの栗原さんはプランナー出身ですが、大友さんや開発者の視点で見るとどのような印象ですか?

CTO 大友
僕と栗原さんはココネの別サービスで接点があり、その頃からの付き合いでした。
開発者目線で言うと、プランナーは企画会議で方向性が決まると、その後はエンジニアに完全にバトンタッチして現場から離れてしまうのことが多いと感じていました。一方で彼は、責任者として最後まで併走してくれるプランナーなので、とても信頼しています。

別の記事にも同様の話がありますが、職種の垣根を越えて社員一丸でリリースのタイミングまで顧客視点のUXを一緒に考えぬく文化は、栗原さんのスタンスがCARROTに根付いているのだと思います。経営陣が開発業務に理解があり、”ツーカー”で話が出来る体制は、他社でも珍しいと思いますし、エンジニアにとって働くメリットではないでしょうか?

僕が得意なことは目の前の課題解決なので、開発や日々のマネジメント業務にはその点は強みを発揮できていると思います。一方で長期目標を立てるのが苦手なので、その部分は経営陣と連携を強化することで補っていければと思っています。



ーーエンタメ系サービスを運営する企業で働く面白さはどのような点でしょうか?

CTO 大友
ライブ配信に関して言えば、技術的に成熟しておらず改善の余地がまだまだ沢山ある点でしょうか。知らないことが多くても調べながら新しいことに挑戦できる点は、面白く魅力的です。『#私を布教して』では活動しているライバーも多様なので、エンジニアもサービスを楽しみながらプロダクト開発ができると思います。 僕自身も暇な時間があれば、遊びに行っています。





ーーCARROTの開発の方針や課題感はどのようなところなのでしょうか?

CTO 大友
最も優先度が高いのは、「早く作る」ということ。アプリを楽しんでくれるお客様が求める機能を早くローンチして、改善を加える。これを繰り返すことで、プロダクトをブラッシュアップしていきたいと考えています。

また中長期的な話になりますが、「技術的な負債を解消すること」もテーマのひとつです。ただ、開発のリソースが限られる中で、事業の力のいれ具合によって負債を返済するか、負債を抱えながら運営するのか、安定したサービス運営のためにバランスを考えることも大事だと思っています。



ーー他に、今後挑戦したいことはありますか?

CTO 大友
具体的な話ができず恐縮ですが、社内で新しいプロジェクトもいくつか生まれています。数が増える分、僕が直接携わらないプロジェクトも出てきます。

それらに対して開発チームとしてコミットしていくには、引き続き自ら開発もしながら、これまでの知見を活かし、ヘルプとして社員のサポートを強化していきたいと考えています。

またCARROTでは一緒にサービスづくりをしてくれる仲間も募集しています。既存社員のスキルアップのためにできることをしながら、開発組織としての規模を広げ、お客様に新しい価値を提供していきたいと思います。



ーーインタビューありがとうございました!



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